口唇ヘルペスの原因と治療法

ヘルペスとは

 

ヘルペスは感染症であり、DNAウイルスでもあります。ヘルペスの症状はといえば、ヘルペスウイルスによって一般的に患部に小さな水ぶくれが集まったような状態になります。

 

このヘルペスには、単純ヘルペスと帯状ヘルペス(帯状疱疹)という大きく分けて2つのタイプがあります。

 

単純ヘルペスの方は、普通のおできのように見えることがあるので、一見しただけではヘルペスと見分けがつきにくく、ヘルペスになったことを自覚することがあまりないのがやっかいで、また、「単純」という名称のせいもあって、「危険な病気ではない」などと誤った認識を持ちやすいのも問題となっています。

 

単純ヘルペスは更に、再発を起こす回数の多いタイプと、再発が少なくても発症した時の症状が激しい2種類に分けられ、前者が2型、後者が1型と呼ばれています。

 

単純ヘルペスは体中のどこにでも発症するのが特徴で、感染力が強いので、出生児の赤ちゃんの脳にダメージを与える場合もあって軽視することはできません。

 

口唇などに水泡ができるのはこの単純ヘルペスとなり、口唇ヘルペスと呼ばれます。帯状疱疹だと、激しい痛みを感じ、それに続いて水ぶくれなどがたくさんできます。

 

これは幼児の時期にかかる「水ぼうそう」と同じヘルペスウイルスが原因です。水ぼうそう(帯状疱疹)のウイルスは、突然、体中に赤いブツブツの発疹が現れ、38度以上の高熱がでますが、大抵は2週間以内で治癒します。

 

しかし、老後や病気で体力の低下した場合では、ウイルスが知覚神経節の中で潜んでいて、帯状疱疹として出てくるのです。こうしてヘルペスは完治することなく、一生付き合わなければならない病気となります。